池上、蒲田、軽井沢とは全く関係の無い音楽の話ですので、興味の無い方は、早々にスルーして頂いて結構です。タイトルだけでニヤっとした方はどうぞお進みください。
昨年でしたか、FM東京の朝の番組のパワープレイでオンエアされていた、「荒川ケンタウロス」というバンドの、「ハンプティダンプティ」というミディアムテンポの曲と歌詞が、私のツボにはまりました。早速ネットでCDを購入し、車で聴いたり、Youtubeで他の曲を聴いたりしているうちに、家族全員、今はまだマイナーな(失礼!)このバンドのファンになりました。今年の本門寺スローライブに来てほしいですね。ラジオでも言ってたのですが、荒川ケンタウロスというバンド名は、荒川さんがいる訳ではなく、「おしゃれ手帖」という、10年程前にヤングサンデーに連載されていた漫画にインスパイアされて付けたバンド名なのだそうです。あんな素晴らしい曲を作るバンドが影響を受けた本とは、一体どんなものなのだろうと興味が湧きました。下調べもせずにブックオフを何店かまわったのですが、見つけることは出来ず、結局、ネットで第1巻を、ほぼ送料のみの値段で購入したのでありました。(今思うと、店員さんに聞かなくて良かった~)
普段は、あまり漫画を読まないのですが、届いてページをめくった時の衝撃たるや、、ありゃりゃ、いつから俺は中二に戻った?ナンジャこれ?の連続。不条理ギャグ、下ネタ、悪ふざけ、、何でもありの、ぶっちゃけ祭り。「子供に見せられね〜」と思いながらも、速攻で読んで、2巻目を買おうとしている自分が、そこにいました。遅ればせながら、昨年末にようやく全10巻コンプしました。思わず作者の精神状態までをも心配になる漫画、今まで読んだことはありません。ヤクでもやりながら描いてねーか?とも最初思いました。だけど、頭をカラッポにして何度か読み返すと、ナンセンスなストーリーや、お下品な笑いの中に、家族、友情、エロ、暴力、イジメ、引きこもり、不倫(相手はロボットだけど)殺人、憎しみ、ホモ、差別、などなど、人間が持つたくさんの問題・欲望・煩悩?が凝縮されていたように思えてきます。誰かも書いてましたが、「読み手を選ぶ漫画」だと。まさにその通りだと思いました。あと、最後まで読んで結局わかったのが、「荒川ケンタウロス」って、この漫画の主人公や、キーのキャラじゃ無かったところ。後半ほんのちょっとしか出てこなかったのに、それをバンド名にするかね?でもこういうセンス、好きだなあ。「荒川ケンタウロス」の今後の成功を期待して、池上より応援しています。
荒川ケンタウロス「ハンプティダンプティ」 (Youtubeより)
https://www.youtube.com/watch?v=JpE7qIHWAT4
おしゃれ手帖とは