Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

違法賭博か、合法ギャンブルか。

違法な闇賭博で、オリンピックを棒に振った選手のニュースが、新聞を賑わせていますね。儲けたならまだしも、1000万円損したとか。もう、踏んだり蹴ったりじゃないですか。スポーツが本業なんだから、競馬か、パチンコ程度にしておけばよかったのにね。やっちまったなあ、、、失うものが大きかったな。

実は何をかくそう、Dogwoodも20年以上も前、闇?の世界を、ちょっとだけ覗いた事があったのを思い出しました。あれはバブルの真っ只中、まだ25歳位だったでしょうか、高校時代の同級生であるH君と、数年ぶりに再会した夜、2人で新宿に飲みに行った時の話です。高校時代のH君は、かなりのワルで、ヤンチャと言うより一匹狼的な存在でした。高校卒業後は、職を転々とした後、バブルに乗って、地上げで大儲けしたという噂だけは伝え聞いていました(友人の結婚式のご祝儀に、現金で300万円を持ってきたことがあったそうな)その日も、誘われるがまま、タクシーで、新宿の歌舞伎町を目指しました。風林会館のそばで降りると、何を思い付いたかH君は、「ちょっと遊んで行こう」と言うので、ついて行くと、地下にある重いドアの向こうに、また次のドアが。そして更に奥に進むと、何やら薄暗い喫茶店のようなスペースに、一人がけのテーブルと椅子が、教室のように整然と前を向いて置かれていました。正面には、黒板ではなく、大きなホワイトボードがあって、何やら記号と数字とカラーマグネットが、乱数表のように並んでいます。何が何だか、さっぱりわからず、H君の隣に座って見ていると、テーブルに浮かぶのは数枚のトランプ。これって当時、ニュースでよく摘発されてた、ポーカー賭博のマシンじゃん。そこにH君は、慣れた手つきで、万札を何枚も何枚も挿入するではないですか。これでもかと、テーブルに数十枚吸わせてました。そして、マシンのボタンをボンボンと押しては、正面の白板を見て、机のメモに何かを書く、、、その作業を繰り返していました。私には、結局そのシステムもルールも、サッパリわかりませんでした。そのうちH君は、店番のワルそうなお兄ちゃんを呼びつけて、終わりの合図。そのお兄ちゃんは、「アニキ、どうもっす」とばかりに、札束を持って来て、H君に渡しました。カカーン!そこで「これはヤバイやつだ、、」と分かりました。ここで、ガサ入れでもされたら、自分は一切やってなくてもアウトなんだろうなあ、、、会社クビかなぁ、、親泣くなぁ、、の思いが巡り、気が気ではありませんでした。結局トントンで終わったらしく、店を出て、H君の行きつけの会員制クラブへ。

2人でちょっと飲んで14-15万位だったかな(当時のDogwoodの月給手取り分位でしたよ)、、、それもH君のおごりで。いやー、すごい世界を見てしまいました。「1日でお前(Dogwood)の年収分を競馬で使っちゃったよ~。」だって。だけど、不思議と羨ましくは無かったなぁ。もう、どっか遠いアラブの国の人でも見る感覚になっていましたかね。その後バブルが崩壊してからは、会う事は無かったです。(もうその頃は土地ではなくて、日本にいる外国人を転がしてるという噂は聞いたけど)次にまた誘われても行かなかったでしょうね。

 

しかし、今回の選手は、どうしてもっと早く止めることが出来なかったのかなあと。錦糸町の店も、絶対に二重ドアだったろうし。メダルが取れる才能があるんだから、大いに反省して、東京オリンピックでリベンジして欲しいと思います。その位の寛容さはあって良い気がするけど、甘いかなぁ。

 

長くやるには、毎週この程度で良いのよ、ささやかな楽しみで良しとしなくちゃ。

トータルで負けこしてるのは同じなんだしさ。

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