Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

若年性アルツハイマーの同僚が退職した話

外資系である弊社では、希望退職者募集のお達しが、4月末で締め切られ、5月末に退職する同僚が100人近くいました。赤字にはなってないんですけどね〜。

これで何度目だろうか、、Dogwoodも、目先の上乗せ退職金に心が動きましたが、子供に学生もいるし、まだあと5年位は辞められないなあ、、という結論に達しました。

同僚社員に、一流国立大学の大学院を出て、開発部門で数々の輝かしい実績を残してきた人がいたのですが、ここ数年「うつ病」で、休んでは出社してを繰り返し、ここ半年は、ほとんど会社に来ていませんでした。私Dogwoodが、他の部署から移動してきた3年ほど前には、自分の歓迎会にも来てくれて、普通に世間話が出来た人でした。それが、数年前からは、話かけても、まともに返事がなく、明らかに目の光が無くなって、机の整理、書類の整理といった簡単な事さえ出来なくなっていました。会社を辞めるとわかり、彼の上司から聞いたのは、実は「うつ病」ではなく、「若年性アルツハイマー」だったということ。

今更遅いけれど、もっと早く教えてくれれば良かったのに。私が、彼と毎日食堂で、お昼ご飯を一緒に取っていたのを、その上司も知ってたはずなのになあ。

最後の方は、お昼ご飯の時の会話が全く無くて、正直こちらもキツかった。うつ病と聞いていたから、こちらから話す言葉に結構気を使っていたのに。若年性アルツハイマーと知ってたら、もうちょっと気軽に話かけていたかもしれない。本当に今更で、タラレバなんだけどね。

そして彼の最終出社日(美人の奥様の運転で来られました)に、驚いたことがあります。奥様から、今はデイサービスに通っていること、お子さんは今中学生とか、、、

えっ?以前お昼ご飯の時、彼との数少ない会話では、お子さんはまだ小学3年生だと、つい半年前に言ってたのを覚えていました。つまり、子供の年齢さえも忘れてしまうほど進行していたらしい。これはショックでした。お別れの際に、それまで気丈に明るく振る舞ってた奥様が、突然号泣した姿を見て、これからの彼の家族の苦労を思うと、何ともやるせない気持ちになりました。自分も、突然そんな状況になる可能性だって無いとは言えませんから。実際に同僚が、そんな状況になったのを目の当たりにして、そう思いました。

人のことは言えませんが、皆さまも心身のご健康には、お気を付けください。