池上本門寺は、日蓮聖人のお滅入りの地として知られていて、沢山の歴史的文化財があると言われています。お山(地元の人は、本門寺を「お山」と呼んでいます)の近くに長く住んでいると、失礼かもしれないけど、愛着というものが湧いてきて、今まで気が付かなかった物が目に入ってくるものです。Dogwoodは、歴史は全く得意ではありませんが、ほぼ毎朝プー丸と本門寺界隈を散歩しています。数年前に「撮された戦前の本門寺」と言う、昔の本門寺や、その周辺の写真が沢山載った本を買って、食い入る様に眺めていた時期がありました。
その中でも、印象に残った物の一つが、下にある日樹聖人の五輪塔(ごりんとう)の昔の写真。詳しい建立のいきさつとかは知りませんが、何百年も前に人の手で作った石塔が、震災、戦災を経て、今もこうして立派にお寺の一角に残っていることの凄さに素直に感動しました。この五輪塔だけでなく、他にも多くの歴史的建造物が残っているのが、池上本門寺の素晴らしいところだと思います。
実は、この写真集を買ったころは、仕事や人間関係で、いろいろと問題を抱えていて、少々心が折れかけていた時期でした。
心療内科に生まれて初めて行ったのもこの時でした。これはさすがにマズいと、何を思ったか、この本とデジカメを持ち、家からほど近い本門寺を散策する事にしたのでした。今と昔の様子を見比べながら、一人でお山歩いていると、不思議と心が晴れてきました。仕事や人間関係のストレスなんて、この石塔が出来てから現在までの、長-い時の経過に比べたら、今生きている時は、ほんの一瞬の事なんです。五輪塔の前で、「ちいせーことで悩んでんじゃねーよ!」と、言われたような気がしました。
そんなこんながあって、この「撮された戦前の本門寺」という貴重な写真集、Dogwoodの心の支えになってくれた、大事な写真集なのです。今でも本門寺の霊宝殿で2000円で買えるようです。
これが現在の五輪塔。鐘の横にひっそりと立っています。
明治中期の頃の五輪塔(右)と、層塔(左)の写真です。
建立は寛永7年で、386年以上前の建立だと説明板に書かれています。
五輪塔の左の層塔は、現在五重塔の裏手のお墓群の中にひっそりと建っているこれだと思うのですが、、段数が上の写真と同じなので。こちらは説明板が無いので、違ってたらすみません。
プー丸との散歩の途中で偶然見つけました。
もっと詳しいことは、こちらのブログに詳細が書かれています。
(リンクフリーでしたので借用させていただきました)
追記 11/04
Dogwoodは、この本を、今は無きダイシン百貨店で1000円で買っていました。
お立ちより頂き、ありがとうございます。以下のブログ村に登録しています。良ろしかったらポチっとお願いします。