R25 (あーるにじゅうご)という、リクルート社が週刊で発行していたフリーペーパーを通勤途中に読んでいた時期がありました。JR横浜駅と相鉄線の乗り換えターミナルにある大型ラックに、何百冊も置いてあって、朝の通勤時に人の流れに逆らって、サクっと1冊だけ取るのに苦労した記憶があります。
R25の読者ターゲットは、20代から30代の独身サラリーマンが中心で、仕事、恋愛、マネー、遊び、といった特集記事と、有名人(俳優、映画監督、歌手、スポーツ選手など)のインタビューが中心でした。
読者ターゲット層からは、とうに外れているDogwoodですが、若者文化を知る意味でも(?)、このR25は中々読み応えのある冊子でした。当時たくさんあったフリーペーパーの中でも、このR25が紙質、デザイン、発行頻度、ゲストの豪華さ、どれを取っても、1位だったと思います。女性向けのL25や、新社会人向けのR22なども並行して発行されていて、素人ながら、「よくこれで採算が取れるなあ、さすがリクルート(?)」と思ったものです。
次男が大好きなバンド、「忘れらんねえよ」も、ブレイクする前にR25が特集を組んでいたのを覚えています。
それが、いつの間にか横浜駅のラックから消え、代わりにバイト情報誌に変わっていました。
調べてみると、2015年9月で休刊、ウエブ版に変わっていたのだとか。そして、今年3月31日で、更新を中止、4月28日で、全サービスを終了。事実上の廃刊が決まったニュースが出ていました。
まあ、それでも13年間も良く続いたと思います。タバコや、お酒の会社からの広告費では賄いきれなくなったのが主な理由だと思いますが、フリーペパーの運営の難しさ、限界を感じました。
先日、ブックオフでR25のインタビュー記事だけを集めた単行本が、100円で売りに出ていたのを見て、思わず買ってしまいました。どれも、以前電車通勤の途中で読んだ記事ばかりですが、豪華なラインアップのインタビューを当時を思い出しながら、改めて読んでみたいと思います。
それに対して、鉄道会社の発行するフリーペーパーは、今も現役で頑張っています。
どちらも月刊誌ですが、東急電鉄の「Salus(サルース)」と、相鉄線の「相鉄瓦版」には、沿線の情報やインタビュー記事が掲載されていて、毎月楽しませてくれています。R25の全盛期に比べると、紙質やデザイン、(恐らく部数も)は劣るものの、
「ウチは、広告収入なんてあてにしてないもんねー!」感あふれる冊子の作りと、記事の充実さに感動すら感じる時があります。
相鉄瓦版は、A4の1/4のA6サイズ。手のひらサイズなので、読みやすいし、かさばらないのがいいです。
コストダウンにも貢献しているはずです。今月版は、「大人って何だろう?」という特集記事。俳優の内山信二氏と、ソラミストの安斎肇氏のWインタビューが面白かった!
明石家さんま、タモリとのエピソードが、面白おかしく書かれていました。これがタダで読めるのは嬉しいですね!
いや~、やりますな~!相鉄線! 広告収入なんか気にせず、今後も独自路線で発行を続けてほしいと思います。
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