Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

川端龍子記念館に行ってきました!

先月、中央4丁目にある川端龍子(かわばた りゅうし)記念館の前を歩いたことを書いたのですが、既に閉館時間を過ぎていたため、中に入る事は出来ませんでした。久しぶりに金曜日の休みが取れたので、午前中にリベンジすべく自転車で行ってきました。正直に言うと、どんな画家で、どんな画風かも良く知らずに、「話のネタにちょっと寄ってみっか」程度の軽い気持ちで行ったのです。しかし、これが大間違い。予想を大きく超えることになるとは思いもしませんでした。

 

住宅地の中に、いきなり大きな記念館が現れます。上から見ると、龍の形をした建物なのだとか。

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階段を上って入ると受付があります。

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 受付で入館料200円を払うと、11時から、希望者には記念館隣の公園を案内しますとのこと。まあ、取り敢えず見てから(エラそうに、、)と、昭和の映画館のようなドアを開けて中に足を踏み入れると、、、思わず声が出ました。

 

えーっ?、なんじゃここは!

 

絵の大きさだけでなく、絵から放たれる強烈な念と言うか、力強さに圧倒されっぱなしでした。というか、

 

ここ、マジでパワースポットじゃないですか!?

 

区立で、家から自転車で約5分の距離、しかも200円という入館料を少し馬鹿にしていた自分を恥じました。

 

迫力のある壮大な絵、自らを「龍の落とした子」と名乗っていただけあって、まさに龍の動きの如く、豪快な筆使いと鬼気感迫る色使い。特に圧巻なのは戦時中に描かれた「水雷神」。特攻隊を模した神々が、魚雷を持ち上げて進む作品からは、何とも言えない重いメッセージが伝わって来ました。この頃に妻と、軍人だった息子を亡くした事も説明に書かれていました。他にも、悪化する日米関係を一刀両断する「波切不動」も、問答無用の神々しい眼力で訴えかけてきます。

館内は、自然光を程よく取り入れて、控えめな照明。間をあけた贅沢な配置。生前に使っていた貴重な絵具や、筆、デッサン画なども展示されています。他に来館者は無し。広い館内に一人で立って見ていると、まるで国立美術館の国宝級の展示を見ている気持ちになりました。 

一通り見た後、隣にある龍子公園へ案内してもらうことに。普段は非開示の旧私邸兼アトリエを是非見たくなったのです。しかも、解説付きとは何とも贅沢。1人でもOKというので、恐縮しながら、男性学芸員と隣の公園へ移動。ちょうどその時、初老の女性3人が入館前に飛び入りで参加してきました。女性の1人は、子供の頃この近くに住んでいた方で、とても懐かしがっていましたね。他のお二人は庭の野草の方に感動してました。

 

入ってすぐ左側に、終戦の2日前に庭に落ちた爆弾で出来た穴を龍子が池にした、「爆弾散華の池」がありました。龍子は、同名の作品も残しています。学芸員の方が、丁寧に池が出来た背景を説明をしてくれました。

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爆弾散華の池の説明板

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外から当時のアトリエを見学できます。

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自然光にこだわる故、照明の無い居間。庭も広い!

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30分程の説明を聞きながら、アトリエと庭を一周。川端龍子という画家のこだわり、画風の背景、描き残したかったことなどが、少しだけ分かった様な気がしました。時々展示作品を入れ替えているそうなので、ここは、これからもリピートする事に決定。池上本門寺の大堂の天井画にも使われているようなので、それも今度見に行って来ます。いや〜、久々に大きな絵を見て感動しました。絵心のある人にも、無い人(自分)にも?オススメの記念館です。

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