Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

ロマゴンよさらば!時代の終焉と、元かませ犬の意地が光った好試合!

ロマゴンといえば、、、ポケモンのキャラクター、、、ではありません。ボクシング好きのアナタなら、もうピンときてると思います。

抜群のテクニックと圧倒的なパワーとセンスで、軽量級ながら4階級を制したニカラグアの前WBC世界スーパーフライ級王者、ローマンゴンザレス(以降「ロマゴン」)のことです。私Dogwoodは、全盛期のロマゴンこそ、「モンスター」の称号に値する、最強チャンピオンの一人だと今でも思っています。何度も来日して、新井田、高山、八重樫といった日本人世界王者を次々に撃退。2014年には大田区総合体育館にも来て試合をしています。そのロマゴンが、前回のアメリカでの防衛戦で、僅差の判定負けを喫したタイ人選手(シーサケット・ソールピサイ)と、ダイレクトリマッチがあるというので、その前の試合、井上尚弥の米国デビュー戦となるWBO世界スーパーフライ級タイトル6度目の防衛戦から生中継を観ることにしました。

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井上の試合は、もうスポーツニュースで見た方も多いと思いますが、24歳とは思えない安定した実力で、相手(アントニオ・ニエベス)を圧倒、最後は6回終了棄権TKO勝ち。5回は逃げる相手に「もっと攻めて来い!」とばかりに両手を上げて相手を挑発するなど、本場アメリカのボクシングファンに強烈な印象を与えたと思います。ただ、今回の相手の戦歴が世界的には微妙だっただけに、次戦はビッグネームとの対戦が期待されます。

そして、いよいよ井上と同階級の別団体、WBC世界スーパーフライ級タイトル戦が始まりました。Dogwoodの戦前予想は、ロマゴンが後半KOでタイトル奪取、リベンジ成功するというものでした。前回の試合もテレビで見ていましたが、引き分け防衛でも良いくらいの僅差。判定負けはちょっとロマゴンには可哀想でしたが、バッティングを嫌って消極的になっていたのも事実。決して本調子ではなかったようでした。でもロマゴンほどのボクサーなら、きっちり修正して、再戦ではタイ人王者をKOするものと思っていました。シーサケットも決して弱いチャンピオンではないけれど、ボクシングファンの多くがロマゴン圧勝と思っていたのではないでしょうか。

試合前にWOWWOWの画面に出ていた、視聴者の試合結果予想は、9対1 でロマゴンの圧勝でしたから。これは好き嫌いの話ではなくこれまでロマゴンの試合を何度も見てきて、これだけ完成度の高いボクシングをする選手を見るのは、無敗のまま引退したリカルドロペス(メキシコ)以来だと思っていたからです。シーサケットも良く再戦を受けたなぁと思ったほどでした。

ちなみにシーサケットは、2009年のデビュー戦が後の世界王者、八重樫東で、3回KO負け。デビュー5戦まで1勝3敗(2KO 負け)1分けという、いわゆる「かませ犬」扱いで来日していた選手でした。

 

それが、試合が始まってみると、シーサケットが、ガンガン前に出て、打ち合いに持ち込もうとしているではないですか。玉砕覚悟で前半勝負か?と思うも、

これはロマゴンの思うツボだろうなと思ってみていると、逆にシーサケットの方が打ち勝っている、、、、まだ序盤の4ラウンド。すると、画面には衝撃の光景がf:id:Ikegamiblog_tokyo:20170911221558j:plain

相打ちで一瞬早くシーサケットの右がヒットし、ロマゴンがダウン!なんとか立ち上がったが、まだ目はしっかりしてる。試合続行!f:id:Ikegamiblog_tokyo:20170911221645j:plain

 立ち上がって、さらに激しい打ち合いが、、、ロマゴンも足を使って時間稼をしないところが凄い。王者の意地か?そして1分が過ぎたころ、またもシーサケットの右フックが相打ち気味にヒット!f:id:Ikegamiblog_tokyo:20170911221711j:plain

 この1発で、リングに大の字になったロマゴン。レフリーはカウントを取らず、試合終了を宣言。f:id:Ikegamiblog_tokyo:20170911221741j:plain

信じられない光景が目の前に。

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 ロマゴンも放心状態。奥さんがリングサイドで号泣してたのが印象的でした。

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いやー、久々にすごいもん見たって感じ。これぞボクシングの醍醐味のような派手なKO劇だったけれど、それまでの息が詰まるようなせめぎ合い、駆け引きも素晴らしい試合でした。防衛に成功したシーサケットは、井上尚弥との対戦も歓迎してるとか。アナウンサーが言ってたけれど、昔は貧しくて仕事を求めて地方から100Km歩いてバンコクにやってきたという苦労人。ホテルで働き、時には客の残した残飯も食べていたという極貧生活を経験しているだけに、雑草のような逞しさを感じます。

 

翌日、会社に出張で来ているタイ人に話したら、「えっ?誰それ?ワタシボクシングなんて興味ないっす」って顔されちゃった。エリートはボクシング観ないんかい!?

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日本で 井上尚弥選手と統一戦をやってくれないかなあ、、、かつての「かませ犬」が、日本のモンスター王者相手にどんな戦いをするかをこの目で見てみたいなあ。

 

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