初めに言っておきます。福山雅治主演の同名映画の話ではありません。先週(2/23)のNHK BSプレミアムで生放送された「家族になろうよ」という犬猫特集。保護犬や保護猫をスタジオで紹介して、新しい家族との出会いをお手伝いするという番組。

昼の部は多頭飼いの崩壊や飼育放棄、東日本大震災など、いろんな事情で飼えなくなった保護犬や保護猫が、老人ホームや学校で活躍する模様をほのぼのと紹介していました。

そして夜の部は、台湾での殺処分禁止(廃止)への取り組みや、イギリスのRSPCA=動物虐待防止協会の活動を多彩なゲストを交えて放送。
安楽殺(「死」ではなく「殺」と。人間と違い、自分の意思で死ぬ訳ではないからなのだとか)の問題や虐待されてる犬を警察と連動して保護する様子を、生々しく(死体や汚物にボカシを入れることなく)放送していたのは驚き。旭川動物園の元園長や、英国で活動する獣医など、その道のスペシャリストが熱く意見を戦わせる場面もあって、スマホをいじりながら見ていた妻も、ついつい前のめりで見入ってしまったほど。こういう番組を、地上波でもっと放送して欲しい。いや今だからこそ放送すべきかと。賛否両論あるだろうけど。
ペットブームを支える「可愛いさだけを強調」した動物番組にはない、裏の部分を垣間見た気がしました。
見終わって思ったのは、「日本はこの分野では後進国だった」ということと「自分はこの手の番組になんて弱いんだろう」ということ。
フランダースの犬でも、24時間テレビのドラマでさえ、一度も泣いたことないのにな。
極めつきは、番組ホームページ下にあった短い動画。何気なくクリックすると、アニメーションが始まりました。セリフも無く、動画というよりも音楽だけのスライドショーみたいなやつ。何の動画とも書いてないし、正直「なんか安っぽいな~」と見る前に思ったのがこれ。
階段をゆっくり登る一匹の犬。その先にはドアが、、まさか天国への階段?

ちょっと不安そうにドアを開ける犬。その先に、、

優しくほほ笑む老人、、仙人?神様?
机の前に座った犬に「つぎ、なにに生まれたい?」と聞く神様。

机の引き出しから、何かを出して犬の前に。

本?何だろうと覗き込む犬。

そこには、いろんな動物が。このカタログから好きなのを選べと?
ページをめくりながら、犬が回想する場面へと移ります。

子犬のとき、人間の家族と出会って、、

ごはんを食べて、すくすく育って、、

外で一緒に遊んだり、、

時には慰めたり、、

人間の何倍もの早さで年を取り、、、

大きくなった女の子に頬ずりされてるところで、回想シーンは終わり、、

迷い無く、神様にこういいます。「ぼく、また犬がいいです」と。

黙って頷く神様。

安堵する犬の表情で動画は終わり。と思ったら、、

次にやってきた猫が、不安そうにドアを開けたところで終わります。
うーん、そういうことか。

神様が出したカタログに「人間は無いのかよ?」という余計なツッコミは無しですぜ。
動画を2度見たワタシ、不覚にも目に涙が溢れましたよ。大丈夫か俺?
「動画」に何も説明が無かったのは、番組のタイトル、つまり「家族になろうよ」が伝えたかったメッセージだったからかな。
犬も猫も家族なら、絶対に捨てたり虐待なんかもしないはず。(楽しい思い出があるから)次に生まれてくる時も、やっぱり同じ生きものでいたいのさ、、ということなんだろうなと。
「犬や猫」を「ヒト(の子)」に置き換えることが出来れば、あの目黒区や野田市の事件なんか起きやしないのにな、、と思う単純思考のDogwoodでありました。
このたった1分の動画を、昼間の「ジャ〇ネット大還元祭」とか「〇流ドラマ」の代わりに。いや、つなぎでもいいからさ。例えば、ACジャパンの広告でもいいから放送してくれるといいのに。無理だろうな~。
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