1日も早いボクシングの興行再開を願っているDogwood です。コロナ騒動で家にいる時間が長くなり、過去の名勝負をYouTube で見る時間も増えました。
昨年の年間最高試合に選ばれた、井上尚弥 対 ノニト・ドネア戦の数ある「解説動画」も、ようやく見終えたところ(今頃かよ)。
その中でも断トツに面白かったのが、鶴見にある横浜光ジムの石井一太郎会長と、現役世界ランカー赤穂亮選手によるYoutubeチャンネル(A-SIGN.BOXING.COM)。速攻でチャンネル登録しました。
石井会長が、当時高校生の井上尚弥の母親から「赤穂選手(当時東洋王者)とスパーリングをさせてほしい」と電話で依頼を受けた話や、井上・ドネアの両選手と何度もスパーリングをしてきた赤穂選手の解説は、ピーが入るヤバめのエピソードトークもあり、ボクサー目線の話だから面白いのです。2人とも顔は怖いけど、絶対イイ人だと。
その延長で見た「赤穂亮ってどんなボクサー?」の動画の中に、一瞬だけ出てきた「ある人」に釘付けになったのでした。
それが下の「ロイヤル小林」の文字。Dogwood世代のボクシングファンには、ピンとくる名前。こない方は、以降スルーで。
ロイヤル小林こと、小林和男さん。ご存知ない方も以降スルーで。スクショは叱られたら消しますので。
横浜光ジムで石井会長と赤穂選手のトレーナーをしていたとは驚きました。
あの具志堅用高さんと1日違いで、WBC世界Jrフェザー級王座についたハードパンチャー。アマチュア時代にはミュンヘン五輪にも出場。プロでも勝ちっぷりも負けっぷりもド派手な「KO仕掛人」の異名を持った元チャンピオン。特にスゴイのが、彼が戦った相手が、後に名を馳せた超一流王者ばかり。小林さんには是非、現役時代の自伝を出して欲しいところ。
そんなロイヤル小林の特集動画を見つけた時は涙モンでした。
世界初挑戦前、向かうところ敵なしでKOの山を築いていた全盛期。20代でこの風貌!怖っ。
相手が死んじまうのでは、、の破壊力。
全勝(18勝16KO)のまま、満を辞して世界に挑戦したのが、1975年5月。この試合をたまたまテレビで見たDogwood少年(当時小学生)は、大きな衝撃を受けたのでありました。筋肉隆々、無敗で強面の挑戦者小林が、長身で痩せっぽちのチャンプを派手にブッ倒すシーンが見れると思いきや、、
5Rにボディブロー2発で倒され悶絶KO負け。
途中までは接戦に見えたものの、実は1ラウンドから「アルゲリョのジャブは氷で殴られているようだった」と試合後のコメント。いやはや、上には上がいるもんだと。
実は数年前に、この試合が表紙の「ボクシングマガジン」を実家近くの古本屋で見つけたのでありました。しかも奇跡の1冊100円。記憶と一緒に物置から引っ張り出してきました。


映画俳優のような二枚目王者は、その後階級を上げて3階級を制したニカラグアの英雄、アレクシス・アルゲリョ。引退後は反政府ゲリラに参加したり、財産を全て没収されたり、薬物依存だったりと、波乱万丈の人生。それでも2008年北京五輪の開会式では、ニカラグア代表の旗手を務めたり、市長を務めたり、復活した姿も。しかし翌2009年に、57歳の若さで死去。(死因には諸説あり)アレクシス・アルゲリョ - Wikipedia
そのアルゲリョに敗れた1年後、小林さんは見事KOで世界タイトルを奪取したものの、僅か46日後に初防衛戦に失敗。その後2度世界に臨むも、どちらも超一流王者に阻まれるという、こちらも波乱万丈のボクシング人生。
タイトルから話が大幅にズレました。
実はワタクシDogwood、ロイヤル小林さんには「勝手な因縁」を持っておりまして。(ご本人にお会いしたことは1度もありません)
じゃあ、その因縁ってなんだよ!って?
長くなったので、それはまた次回ということで。
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