Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

みずほ銀行のアノ件に思うこと

今年何度も起きた、みずほ銀行のシステム障害。ワタシ自身は、みずほに口座は無いので問題無し。ただ、障害の原因が「ハードディスクドライブ(以下HDD)の経年劣化」と聞いて、条件反射でドキッとしちゃいました。コレって、2年前まで働いていたHDD製造会社の「あるある」話、つまり「HDDは必ず壊れる」前提で仕事をしていたから。しかしミラーリングで2台同時に逝ったというのもなんだかねぇ。

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ワタシが転職した90年代後半は、銀行や官公庁サーバー向けの3.5インチSCSI、ノートPC向けの2.5インチのIDEドライブをタイ工場で大量生産していた時期。容量は当時10ギガ(!)バイトだったかな。それでも1台売るたびに、100ドル以上の利益を生み出すという、今では考えられないHDDバブルでした。

左2.5インチ 右3.5インチHDDのトップカバーを外した状態。

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部品点数はそれほど多くないけれど、中身は全て高い加工精度と洗浄度、高品質が要求される製品。なにせ1分間に7200回転する円板(ディスク)の上を、磁気ヘッドが数ナノで浮上するんですから。外部衝撃や、目に見えないダストが入ろうもんなら、ヘッドや円板にキズが付いて一発アウト。そりゃ壊れるって。

銀行や官公庁は大のお得意様(上級顧客)で、トラブル報告があると、担当の営業社員が鬼の形相で顧客と緊急会議をセッティング。それがHDDの品質問題ならば、もう大変。数時間おきに進捗状況を報告し、品質部門の責任者が原因と対策を泣きながら土下座して報告する、、という流れが出来上がってましたな(大げさだな)。まぁ、それくらい銀行系のシステムに使われるHDDの品質にはスゴく気を使っていたのよ、マジで。

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その後はコストダウンと大容量化が進み、家電(レコーダーやテレビ)に搭載されたり。そしていつの間にか1台売るごとに赤字を垂れ流したこともあったっけ。なので、みずほの件も起こるべくして起こったのではと思ふDogwoodでありました。あっ、最後に皆さん、バックアップは必ず取りましょう!

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