2月に入り、たて続けに関東地区のお客様を訪問して、新しい製品の技術説明をしてきました。客先への訪問は数年ぶりで、久しぶりのスーツとネクタイ、数年はやしていたヒゲも剃りましたが、家も会社も誰も気付いてくれませんでした(泣)
製品の名前は言えませんが、1台数万円の精密部品。お客さん側の1台数百万円する機器に、複数台載せて使って頂く製品であります。
先方は、日本を代表する大手一流企業。技術、購買部門の責任者がずらーり並んでいました。こちらは開発部長と、営業部長を同行させて臨んだ、大事な会議でした。
お客様も、我々の製品を使うにあたっては、様々なテストを何ヶ月もやるので、それはそれは、真剣そのもの。朝から、あっという間の3時間の会議でした。いやー、しかし技術会議というのは、前向きというかポジティブというか、会話の内容や人の「質」というものが、全然違うなぁと、改めて思いました。着いて早々暖かいコーヒー出してくれるんだもんね。有難いことです。
というのも、Dogwoodは今の部署に移る前は、ずっと顧客担当(クレーム処理含む)部門、品質管理部門を行ったり来たりしていたのです。特に、関西方面や海外(特に中国)のお客さんのクレームは、凄まじいものがありました。
まあ、不良品を出してしまった当方に非があるので、文句は言えませんが。「下町ロケット」じゃないけど、製造業のお客と業者の立場って、当たり前だけど、本当に段違いですからね。まぁ、どの業界も同じかな。
今でも思い出す、ちょっとだけブラック(?)な記憶をたどると、こんなことがありました。
1 不良品の対応で、先方に謝りに行くと、いきなり「何やっとんじゃ、このドアホ!」の罵声とともに灰皿が飛んできた。(大阪のお客様)
2 真冬の倉庫で、徹夜で不良品の選別をやらされた。(栃木のお客様)そのときの夜食(自腹のカップ麺)を、狭い煙モクモクの喫煙部屋で、立ったまま食べた。(同上)
3 真冬の大連工場で、3週間24時間交替、休日無しで、不良品の選別と修理をやらされた(大手日系企業の中国工場)
4 会議が午前中で終わったのに、夜の接待を要求され、会食の時間まで食堂で待機させられた(中国のお客様)
その夜の会食に、お客の大学時代の同級生がやってきた(同上)
会食後、ピンク系(!)の接待を要求された(同上)
その接待に、お客の別の会社の友人がやって来た(同上)などなど、、、
当時は、若干の接待費が使える立場だったけど、自腹も多少は切って、
しかたなく払いましたけどね。会社に領収書出す時は、ヒヤヒヤだったな。
今となっては笑えるけど、上の1から3は、製造業のクレーム処理を担当してる人なら、良くある事だと思います。当時社内でのあだ名は「叱られ侍」。波田陽区が流行ってた頃か、、、懐かしい。
今、残業時間の短縮が云々言われてるけど、お客さんの生産ラインが止まって、緊迫している状況で「今日は残業出来ないので、これで帰りま〜す」何て言えないっしょ。中小企業のこういう業種の人は、残業時間なんて、上手くやらないとあっという間に月100時間超えちゃいますよ。
Dogwoodは、そこは何とかうまくやりましたよ。今やプレミアムエブリデイですから!
今度、4の「夜の接待編」について、当時の記憶を掘り下げてみたいと思います。中々ディープな経験だったのですが、書ける範囲で書こうと思います。
写真とブログの内容は関係ありません。念のため。
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