毎日電車で通勤していると、時々「おなかに赤ちゃんがいます」と書かれた、いわゆる「マタニティマーク」と呼ばれるバッジや、キーホルダーをカバンに付けている若いお母さんを見かけることがあります。
それを見て、何度か席を譲ったこともありますが、「何か月位かなあ、、」程度の意識しか持ちませんでした。こうして識別することで「妊婦さんの安全が少しでも高まるなら、いいんじゃないの?」位のものでした。
ひところは、割と頻繁に見かけましたが、最近ちょっと見なくなったなあ、、と思っていた矢先、Yahooに、ある女性のフリーライターが書いた記事のタイトルが目に留まりました。
「マタニティマークが付けられない…なぜ妊婦が萎縮する社会になったのか」
どうも、このマークを付けてると、電車や病院で、いやがらせに会うことが増えたのだと。認知度が高まったが故に、妊婦さんたちは「妊婦だと知られることが怖くて、安易には付けられない」ということらしい。 なんだそれ?おかしいだろ。
さらに、妊婦だということで『故意に足をかけられた』『お腹を殴られた』『ホームに突き落とされた』という目を疑うような内容。
まあ、自分はそんな光景見たことが無いのですが、もし本当だとすると、「世も末」だね。日本の少子化対策なんて、これじゃあ全く改善しないよ。まさに「日本死ぬ!」(古いか)。うちは、子供が3人いるので、一応は少子化対策に貢献した気でいるものの(もちろん意図的では無く、結果的にね)それでも、独身社員や、子供のいない若手社員の、倍のお給料もらってる訳ではないのですよ。4人食べさせているのに、これは厳しい。全てではなくても、子供のいる家庭を優遇して恩恵を与えるようにしないと、子供なんか増えるわけがないと思う。
今の政治は、選挙で勝つために、数の多い老人を優遇しているんでしょう。これからの日本を背負って行く若者を相手にしたところで投票数は望めないからね、、、ということなんでしょうか。
疲れてる時に、彼ら(独身者や、子供のいない同僚)が、高級外車を買ったり、海外旅行に行った話を聞かされると、「チッ」と「いいなぁ」が見事に交錯するわけですよ。でも逆に、僕らが彼らに、子供の話を何気なくするたびに、心の中で「ちっ」と、「いいなぁ」の思いが交錯してるのかもしれません。
世の中には、子供が欲しくても出来ない夫婦も多くいますから、そういう人に、混んでる電車の中で「赤ちゃんがいます」マークを、見せつけられて、「妬み」の感情が湧き出るのも、わからないではありません。だからといって、妊婦を攻撃するのは、人として既に終わっていると思う。そのうち、妊婦だけでなく、赤ん坊も攻撃する愚か者が出てこないことを切に願います。