Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

妙見坂下のしだれ桜と、妙見堂の「樹老人」

毎年この時期に満開を迎えるのは、妙見坂の下、照栄院にあるしだれ桜。今年も既に夜のライトアップが始まっていて、帰宅途中に少し寄り道をして、楽しませてもらっていることを、2年連続でブログに書かせて頂きました。

でもそういえば、明るい時に見たことがなかったよな、、、ということで、日曜の午後、春まつりの後、本門寺のお山を下りて妙見坂の階段下へと行ってみました。

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 昼間でも、ここまで桜見に来る人は、あまりいません。地元の人がポツリポツリと散歩の途中に寄る程度です。ここのしだれ桜は、地元の人でも気が付かないで通り過ぎてしまうようなところに1本だけあるからだと思います。それが、隠れスポット的な雰囲気を出していました。

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昼間もいいけど、やはり夜にライトアップされていると、明暗のコントラストが強調されて神秘的な絵になります。1本の桜の木に毎年ライトアップをして楽しませてくれる、照栄院さんの懐の深さ?と、センスの良さに感謝したいですね。

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 追記: 写真の妙見坂を上り切った先にある、妙見堂(みょうけんどう)は、妙見大菩薩を奉安するお堂。慶応2年(1866)再建。坂の麓に赤い、「樹老人」と書かれた赤いのぼりがあり、お堂にはこんな絵も掲げられていました。

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気になって調べてみると、以下の言い伝えがありました。

偉くなりたいと伊豆からやってきたある修行僧が、妙見堂に籠もり、一週間の断食の行を終えて、朦朧としながら妙見堂の参道に立つと、大樹のもとに一人の老人がいた。老人が言うのは、「仏道の修行は猊座に上って高価な法衣を着るためではない、地に降りて人々のかたくなな心の衣をはがすためだ」と。僧がはっとすると、もうその老人はいなかった。数年後、修行を終えた僧侶は故郷に帰り、後年、再び妙見堂を訪れた時、あの大樹は大風で倒れていた。彼はその木で老人の姿を彫らせ妙見堂に納めた。それが樹老人(じゅろうじん)なのだそう。

残念ながら、いつの間にかその像は失われてしまい、今ある像は、後年の再刻で、池上七福神の一つとなっているのだそうな。

池上に長く住んでいるのに、いまだに「池上七福神」を一つも言えないDogwood。「樹老人」か、、一つ勉強になりました。

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