イヌに歯磨きが必要なんて、プー丸を飼い始める前まで冗談かと思っていたワタシ。
ペットショップには、犬用の歯磨きガムが豊富に置いてあるし、あの大手「ライオン」も、ペット用ハミガキを出しているのに驚いたものです。お手拭きシートのような包装で、「PETKISS」という商品を使っていて、毎晩ワタシと妻が交代で指にシートを巻いて歯をゴシゴシとふいてやる2-3分の作業が日課となりました。
この日は妻が、全仏オープンテニスの試合をテレビで観ながら、プー丸の歯磨きをしていました。試合が白熱し、プー丸の口に指を入れっぱなしにしながら長引くラリーをかぶりつきで観ていたようだ。すると、「あれっ?指に巻いてた歯磨きシートが無い!アタシ捨てたんだっけ?」と、トボけたことを言いながら、あたりを見回している。おいおい、ついさっきまで膝の上にプー丸を乗せてゴシゴシやってたじゃん。
「げげっ!ヤバい、歯磨きシート飲み込んじゃった!大変!えーっ、どうしよう!プー丸、大丈夫?」
と、急にあたふたし始めました。餅つけ、いや落ち着け。もうテニスの試合どころではなくなっていた。プー丸は何事も無かったように、尻尾を振ってこっちを見ている。しかし、よくあんなもん飲み込んだな。
1本目の缶チューハイを空けたばかりのワタシ。あまりの妻の慌てように、ネットで「犬用歯磨きシート 飲み込む」でググってみた。すると、そこには妻の不安をさらに煽る記事のオンパレードが。
「歯磨き用シートは胃で消化されないので、小腸で詰まった場合、腸閉塞を起こし、最悪は開腹手術が必要なことも」
「もし飲み込んでしまった場合は、早急に動物病院へ行くべし。さもなければ、命を落とす可能性もあり」
「犬を逆さに持ち上げて、背中を強く叩いて吐き出させてください(これは喉に詰まった場合)」
ウ○チになって出てくるんじゃね?とタカをくくっていたワタシも、さすがに2本目チューハイを持つ手が止まりました。
それって、、、結構ヤバいじゃん。
大型犬の場合は、一枚位飲み込んでも、ウ○チに交じって出てくることが多いそう。でも体重2.8kgと猫並みの大きさのイヌの場合、病院で吐かせる薬を飲ませた方が良いとも。今から動物病院には連れていけないよ~、飲んじゃったし。とりあえず朝まで様子を見て明日動物病院へ連れて行くかと妻をなだめながら、さらに調べていると、ある方のブログ記事に目が止まりました。
「飲み込んで15分以内の場合、塩を小さじ一杯、犬の喉の奥に入れてあげると、しばらくして胃の中のものを吐き出します。うちはそれで全て解決してきました。犬には可哀想だけど、最悪の場合(腸閉塞や開腹手術)より全然マシです。」
そうなのか!ダメもとで試してみることにした。ゴメン!プー丸、ちょっと我慢してくれ。塩を小さじ一杯喉の奥に入れると、5分もしないうちにプー丸がお腹を振るわせて、えずき始めた。全然苦しそうには見えないところが不思議(本当は苦しかったと思うけど)。そして、音も立てず、かなりの量のゲ○(自主規制)を吐いたが、相変わらずケロっとしている。
その「ブツ」をかき集めて、トイレに流す前に恐る恐る内容物を確認すると、、、あ、あ、あった!ドロドロの歯磨きシートが!ゲ○(自主規制)に交じって出てきたよ~! 良かった良かった。もちろん誤飲をさせないことが一番重要なのはわかってるけど、緊急時にはこれもありだと、一つ勉強になりました。
妻は半泣きで、プー丸を抱きしめて謝っていました。
ネットで調べたのも、塩を突っ込んだのもブツを調べたのも俺なんだけどな、、、。
そうこうしてるうちに、テニスの試合はとっくに終わっていましたとさ。
めでたしめでたし。
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