昨日の続きです。池上関連の記事では無いので、ご興味なければ即スルーで、即位礼正殿の儀をどうぞ。
イタリア旅行 振り返り(延長編その1) - Dogwoodの池上日記
翌朝7時頃に地下の食堂に行くと、既に50人程の中国人観光客の団体が、ブッフェで朝食をとっていたのが見えた。まるで上海の屋台街のような熱気で賑わっていて、近寄りがたい雰囲気。なので、少し離れたテーブルに座ろうとすると、ボーイが飛んできて不機嫌な顔で「あっち(団体客の席)で食べろ」と指をさす。仕方なく、彼らと同じ長テーブルの端の空いた席に座り、食事を取りに行くと、ハム、チーズ、ベーコン、スクランブルエッグがほとんど無い。ボーイに伝えると、手を✖にして「もう出ねえよ」と。マジか。僅かに残っていたヨーグルトとシリアルで簡単に済ますことに。その後、団体客が出て行くと、テーブルには彼らが山盛りに取りまくった残りがゴッソリと。
気を取り直して、ホテルの周りを散歩してみることに。昨晩「HE」以外の電球が消えていた屋上の看板が見える。今日もいい天気だ。
街のゴミ箱がとにかくデカい。まとめてクレーン付きのトラックで収集しているようだ。あと、ローマ市内よりも路上には犬のものと思われるウ〇チがたくさん。よく下を見て歩かないと大変なことに。
ゴミと落書きだらけ。とりあえず周辺には何も無さそうだ。ホテルに戻ろう。
さすがイタリア、落書きにもセンスがある?
部屋のベランダから、先ほど食堂にいた団体客が観光に出かけるところが見えた。フロントで聞くと、このホテルはローマ市内に比べて半額以下の値段(約50ユーロ)なのだとか。ナルホド、でも今日でここともオサラバだ。さ、チェックアウトの用意をするか。
朝8時ごろ、急遽ロビーに集まるように呼び出されたツアー客20名を前に、添乗員さんからこんな話がありました。
「皆さん、申し訳ありませんが今日移動するホテルが取れなかったので、各自でもう1泊延長して下さい。「ワンモアナイト」と言えば大丈夫です。私は、これから空港に行って代替便の手配をしてきますので。夕方5時にここにまた集まって頂きます。」
数名から「えーっ」と落胆の声が。でも仕方ない。取り敢えず今日を乗り切る食糧品を買いに、朝の散歩で見つけたスーパー「ユーロスピン」へ。おっと、1泊延長の手続きを忘れずにしておこう。
これが意外と楽しくてですね。見たことの無い野菜や果物が、無造作に置かれていました。
野菜や果物は、キログラム単位の値段が表示されているよう。見ていると、買い物客はまず使い捨ての手袋をして、欲しい数だけビニール袋に入れてレジへ持って行き精算していました。これ、なかなか衛生的でいいかもしれません。
さすがチーズは品数が豊富。
生ハム類もたくさん。これらは日本に持ち帰れないので、こちらで胃袋に入れておく必要があります。
現地通貨を持って無いので、クレジットカードで支払います。
で、何を買ったかというと、、あらら?
おいおい。右はオリーブ入りのハム?
ポテチにピスタチオ?ジャンクフードっていうか、、
酒とつまみばっか!
もうね、やること無いし、スマホも無いので飲むしかない訳で。妻はスマホ貸してくれないし。
でも、どのビールも安くてうまい。1本100円以下は、日本も見習って欲しいところです。そして、夕方5時に再びロビーへ行くと、添乗員さんからは衝撃的なコメントが。酔いが一気に冷めました。
「皆さん、最速で次の帰国便は6日後となりました。また、ホテルの移動も出来ないので、各自で毎日延長してください。」と。一同「ええーーっ!!マジで?」
この言葉にキレたのが、ビジネスクラスで来ていた経営者のご夫妻ら数名。「昨日(アライアンスを結んでいる)中華系や韓国の航空会社で帰れそうだと言ったじゃないか!成田への便は、もう再開してるんだし、こっちは仕事もあるんだ!日本の本社にすぐ連絡してくれよ!こんなのありえない!」と、添乗員さんを責め立てている。その様子をシラケた感情と遠い目で見つめる、その他の年金生活者たち&現在無職のワタシ。
ロビーに不穏な空気が流れる中、添乗員さんの説明にはうわの空で、どうやって残りの日々を楽しく過ごそうか、そればかり考えていたDogwoodでありました。
次回その3へ続きます。
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