久しぶりに、Dogwoodが保有しているドマイナスの塩漬け状態の株の話を書こうと思います。
保育園や子育て支援施設を多数運営している業界最大手、東証一部上場の「JPホールディングス」という会社から届いた、「議決権行使のお願い」と題した、臨時株主総会への出席と議決権行使を依頼するハガキ。
時々ある臨時株主総会のお知らせのようだ。名古屋かぁ、どうせ行かねーし、と気にもせずゴミ箱行きの山に置いていました。
それがこちら。JPホールディングス(以降JP社)からのハガキ裏面
そして、もう一つ郵便受けに入っていたのが、「JPホールディングス株主の皆様へ 臨時株主総会に関する委任状ご返送のお願い」と、大きな字で書かれた封書。ハガキと封書を同時に送り付けるとは、ずいぶん株主総会に熱心な会社だな〜、とその時は思いました。(後で勘違いとわかりましたが)
これがその封筒と中に入っていた委任状。
ん?それにしても随分厚みのある封筒だ。よく見ると、送り主はJP社では無く、「JP社株主の会事務局」の受託会社からでした。
「ははーん、これはもしや、、」
と思い開封してみると、Dogwoodの予感は的中!
中には、委任状の他に「株主の皆様へ」で始まる長-い説明書きに、現経営陣への批判が、上質な厚紙にびっしりと書かれていました。これは絶対に何かあるな。
この方が、今回の臨時株主総会の招集請求をした人。先のJP社からのハガキには、「一部の株主から臨時株主総会の招集請求があり」と書かれていたけど。そもそも山口さんって誰なん?を四季報で調べました。
簡単に書くと、筆頭株主(創業者、元社長)の山口さんと現経営陣との争いと言ったところでしょうか。
筆頭株主の山口さんは、コーポレートガバナンスを強化するため、現在の取締役を一人解任して、新しく社外取締役の選任を提案したもよう。自身は経営には関与しないと書いてありました。
その翌日、今度はJP社からの封筒が届きました。中身は予想通り「株主提案に反対して下さい!」と言う内容。
これがJP社からの封書
さらに目を引いたのは、同封されていた「株主総会参考書類」。現経営陣が、山口さんをディスりまくるという内容。以下抜粋。
請求人は当社の経営に関与する人物として不適格であるとと考えています。
請求人が、少なくとも何らかの形で当社の経営に関与しようとする姿勢は明らかである、、
このような人物が、保育・子育て支援事業という公共性の高い事業を営む当社の経営に関与することが適切ではないことは明らか、、、
さらに山口さんが、JP社在籍時に女性社員にセクハラを行ったことを認め、最終的には体調不良を理由に辞任した云々も書かれてました。何だかなあ、、、
しかし、このような子育て支援事業を展開する会社とその創業者が、いわゆる「オトナの事情」で子供みたいなケンカで揉めるというのはどうもね〜。
毎日大変な思いをして働いている保育士さん、子供を預けるのに余計な苦労を課せられるお母さん、そして少子化まっしぐらのニッポン。Dogwood は声を大にして言いたい!「何やってんだ、為〜、じゃない、JP社〜!」 失礼しました。
元々20年程前に、パチンコ屋の女性社員に託児所が必要だったこと、パチンコ中に車中で子供が置き去りにされて死亡する事故が多発するのに心を痛めた、大和証券出身の創業者が、店内のワゴンサービスから始めて大きくした会社。ちなみに現社長も元大和証券出身なんだって。
こんなディスり合戦に大金をかけるくらいなら、保育士の待遇改善や保育施設の充実に使って下さいよ〜。
もう、塩漬けのまま売っちまおうかな!これじゃあ干物にもなりゃしないような気がしてきましたんで。
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