Dogwoodの池上日記

地元大田区池上・蒲田と軽井沢・信濃追分を愛するDogwoodの日々徒然日記。

そりゃないぜ、具志堅会長!

 昨日のボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ。チャンピオン 比嘉大吾 対 クリストファー  ロサレスの試合。減量失敗で、比嘉のタイトルは前日に剥奪。それでも懲りずに、よく試合をやらせたもんだと思いました。前回の山中慎介対ルイスネリの再戦でやらかしたばかり。舌の根も乾かないうちに「またかよ」と。ただ今回は、アノ時とは逆のパターン。日本人世界王者が、体重超過をやっちゃった初のケース。挑戦者陣営が、対戦をOKしてくれたそうだけど、こんな醜態が続くようだと、せっかく上向いて来たボクシング人気に黄色信号が灯りますぜ。しかし、このフジテレビの放送の注釈の字の小さいこと。なんだこれ。

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 まぁ、相手のロサレスが比嘉を圧倒してTKOで勝ってくれたのが救いでした。今回は、無条件にロサレス選手の強さ、うまさ、心意気に拍手を送りたいと思います。そもそも、1年前に比嘉が王座を獲った試合も、当時のチャンピオンが減量に失敗して試合前にタイトルを剥奪されていたっけ。その時、具志堅会長が、猛烈に激怒していたのを覚えています。まるでデジャブのような因果応報とは、このことを言うのだと思いました。

前チャンピオンとなった比嘉選手は、20代前半とまだ若い才能ある選手。階級を上げて復帰する道を残してあげて欲しいとは思います。でも、会長の具志堅さんを始め、名トレーナーの野木さんや、ジムの関係者は一体何やってんだ!ということになりますよね。日本や東洋タイトルならまだしも、これは世界タイトルマッチですから。これで、しばらくはバラエティ番組で、具志堅さんを見ることはないでしょう。

 

 追記

 負けた比嘉選手を見て、なぜかファイティング原田さんが、日本でジョニーファメションにKO負けした試合を思い出しました。若い人は知らないか。

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このお方が、ファイティング原田さん。今より階級の少ない時代に、幻の3階級制覇をしていた偉大なチャンピオン。顔が似てるとかいうのではなくて、、

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この試合の前に、敵地オーストラリアで、相手にダウンを3度も取りながら地元判定で負けにされていたんです。その再戦を日本でやったんですよね。1970年のこと。

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日本人の誰もが原田選手の勝ちを予想していたのだけれど、結果は14R KO負け。

リングからはじき出されたのも衝撃的でした。ユーチューブでフルで見れます。

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原田さんも、現役終盤は減量に相当苦労していたそう。それでも、キッチリ体重を落として、同じ条件で試合をして負けたのだから、誰からも批判はされなかったはず。

相手のファーメション選手も、不利と言われながら、再戦のためアウェーの日本に来たという男意気が素晴らしい。

 

何が言いたいかというと、ルールを守り、正々堂々と戦って負けたのならそれは勝負の世界。でも、その前段階で失格した選手は、例えKOで勝っても絶対に称賛されないんですよ。それが階級制で戦うボクシングの過酷さであり、魅力のひとつなんじゃないかと思うんです。

 

それだけ、今回の比嘉選手の減量失敗、王座剥奪、試合続行、TKO負けというのは、予想以上に日本ボクシング界へのダメージが大きかったと思う、Dogwoodでありました。

 

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