12月23日に横浜アリーナで行われたプロボクシングのトリプル世界戦。すべてKOで決着がつくという分かりやすい試合内容に、ボクシングファンもそうでない人も十分楽しめたのではないでしょうか。3試合とも「(相手との)距離のとり方」が勝敗を分けたように見えました。5R TKO勝ちでWBAミドル級王座を防衛した村田諒太選手が「会長、(次は)リアルな試合をお願いします!」と話していたように、昨日の3試合は、日本人選手の対戦相手が「リアル(ホンモノ)」とは、今ひとつ言い難い印象を持ちました。個人の感想ですから。
その点、今年WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)バンタム級で優勝した「モンスター」井上尚弥選手は、プロ入りする前から「強い相手としか戦わない」と宣言していたように、(某ジムの)日本人選手のような「かませ相手に戦績を積み重ねる」ことを極端に嫌っていました。
事実、デビュー4戦目で当時の日本フライ級王者 田口良一(後にWBA・IBF統一王者)に挑戦して判定勝ち。その後も東洋・世界の一流選手を次々と撃破、そしてWBSS優勝で実力・人気共に世界が認める「モンスター」が定着した1年でした。
年間最高試合間違いなし!井上 vs ドネア戦 - Dogwoodの池上日記
前置きが長くなりスミマセン。
その井上尚弥が「著者」として11月1日に出版した本「勝ちスイッチ」。これがDogwoodにとって今年のナンバーワンブック、つまりBEST本、おんなじやん。先月、新書で買いました。
SWITCHES TO WIN by NAOYA INOUE
実はこの本、11月7日に行われたWBSS決勝戦、ノニト・ドネア選手と対戦する前に出版されたのでありました。つまり、ドネア戦の前には既に執筆が終わっていたはず。もしドネアに負けていたら、お蔵入りどころか、シャレにならない本。それだけ井上選手の決意と自信を感じました。そして何よりも文章が知的で、説得力がある本。始めは「ゴーストライターが書いてんじゃね?」なんて思ったワタシがバカでした。井上さん、ゴメンナサイ。
「僕は天才ではない」から始まる本編だけど、幼いころからの地道な練習と努力があるからこそ、今の結果があることに納得。「対戦相手のビデオは(試合前に)見ずに、リング上で瞬時に(相手の)データを五感を働かせて情報処理する」というクレーバーさは、天性のものかもしれません。是非ファンだけではなく、チャンピオンを目指す現役ボクサーにも読んで欲しい本でした。
そして、Dogwoodが選んだ独断と偏見の「ワースト本」がこちら。
「バカとつき合うな」
大田区図書館の予約システムで、ずーっと貸し出し中だったこの本をようやく読むことが出来ました。ホリエモンこと堀江貴文氏と、お笑い芸人キングコングの西野亮廣氏がドヤ顔で腕を組む表紙が印象的な本。
もう、タイトルからして煽ってますな(笑)
先に断っておきますが、Dogwoodはホリエモンも西野さんも嫌いではなく、むしろ好きだから読もうと思ったわけでありまして。
それでも、この本から何も伝わってこなかったのは、自分は「バカとつき合う」ことも世の中を生きていく上では必要だと思っているから。そしてもう一つは、彼の「麻薬一部合法化」発言が全く理解出来なかったからなのでありました。
そのことは、またいずれ書きたいと思います。
小説?リアル?「お会式の夜に」に、続々とアレが! - Dogwoodの池上日記
決して、大田区下町ボブスレーをホリエモンにディスられたからではありませんので、悪しからず。
残念無念、、町工場の下町ボブスレー! - Dogwoodの池上日記
ある都議選候補者のハガキが、、、 - Dogwoodの池上日記
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