先週金曜日の夜に大田区総合体育館で行われた、ボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ。ここ10年無敗の王者ジェイミー•マクドネル(英)対 挑戦者「モンスター」 井上尚弥(大橋)の試合。結果は1R 112秒で決着がつき、文字通り井上の秒殺劇でした。もう少し見たかったけれど、井上選手、確かにケタ違いに強かった。しかし、それよりもDogwood は、負けた元王者マクドネル選手の印象が強すぎたのでありまして。
試合数日前のマクドネル選手。32歳のイケメン王者。
175.5センチの長身でバンタム級53.5Kg以下というのは、通常ありえない体格。相当な減量苦が噂されていたマクドネル、試合数日前の公開練習の後、水を1.5リットル飲み干したり、記者からの体重の質問や、体重計に乗る要求を拒否したりと、怪しい雰囲気に。写真を見る限り、かなり大きい。これはネリや比嘉大吾に続く体重超過でタイトル剥奪の確信犯か?と思ったら、試合前日の公式計量には、時間に大幅に遅れて、げっそりした姿で現れて、200g アンダーで計量をクリア。まさに「ワンデーライザップ」。人間、1日で容姿がこうも変わるものかと驚愕したものです。
試合前日の計量時は、まるで別人のよう。ジョコビッチか?と思いました。
計量後は、立っていられないほどの衰弱ぶり。大丈夫?
良くこれで4回も防衛して来たもんだと。しかも、そのうち2回は「亀田家の最終兵器」?と言われた、当時、別団体のバンタム級世界王者の三男、亀田和毅を破っている選手。何故かフジテレビでは、その件に全く触れていなかったけれど、亀田家やTBS との忖度があったのではないかと勘ぐってしまいます。
左:亀田知毅 マクドネルと3年前に2度対戦していました。
そのマクドネル選手の体重の乱高下もさることながら、アウエーで最強の挑戦者の挑戦を受けるという勇気、ルールを守り、正々堂々とキチンと体重を落としてきた意志の強さには、拍手と尊敬の念を送りたいと思います。
ジェイミー・マクドネル、あんたも立派なモンスターだよ。
試合当日は、元のイイ男に戻ってました。
試合には負けたけど、ボクシング発祥の国の英国紳士らしい態度は立派でした。マクドネル選手には、階級を上げて再起して欲しいと思います。しかし、試合前に体重超過でタイトルを剥奪された、ネリや比嘉選手は、これを見て何を思っただろうか。
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