日本時間の19日に、スコットランド・グラスゴーで行われたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS) 準決勝。結果は報道されてる通り、WBA世界バンタム級王者・井上尚弥が、IBF同級王者のエマヌエル・ロドリゲスを2回TKOで下して2度目の防衛に成功し、新たにIBF王座も獲得した試合。
日曜の朝4時半に起きて、WOWOWの生中継を見ていたDogwood、朝から凄いものを見せてもらいました。つい朝からビール飲んじゃった。
IBFバンタム級の無敗王者ロドリゲスは、ボクシング大国プエルトリコでも期待の大きな選手。Youtubeでロドリゲスの試合動画をいくつか見たけれど、技巧派でスピードもパワーもある。井上は正直苦戦するんじゃないかと思っていました。ボクシングビート誌の5月号にも、ロドリゲスのモチベーションの高さや、さらに上の階級も見据えているという記事があり、判定まで行くようであれば「井上危うし」も予想していました。
実際に1ラウンドは、解説の浜田剛氏も言ってたけど、積極的に前に出たロドリゲスが取ったように見えました。本人も試合後のインタビューで「2R以降はどうなるかわからなかった」と言ってたっけ。
第2ラウンドに入ると、両者共に一段ギアを上げて、接近戦でのスリリングな打ち合いに。そして開始30秒が過ぎたころ、お互いに頭をつけるような形で共に左フックを空振り。その直後、相打ち気味に井上の左が一瞬早くテンプルに炸裂。ロドリゲスはたまらず腰から崩れるようにダウン。
これ、スローで何度見ても鳥肌が立ちます。まさに紙一重のタイミングだったので。
なんとか立ち上がったロドリゲスに襲い掛かる井上、今度は井上の左右ボディがめり込むようにヒットすると、一瞬置いてから顔をしかめ、前のめりに2度目のダウン。
世界戦の、しかもこんなに早いラウンドでボディで倒すというのは、あまり記憶にありません。WOWOWでは、この苦しそうな顔がアップに。効いてるわ、こりゃ。
IBF王者のプライドだけで立ち上がったものの、既に「勝負あった」感がありました。
噛ませ犬相手ならまだしも、れっきとしたIBF王者の無敗のプエルトリコ人にこの勝ち方は衝撃的。と、いうよりも「えげつない」倒し方のTKO勝ちでした。
ボクシング発祥の地、現地のイギリス人もそう思ったに違いありません。リングサイドの英国紳士の表情が物語っていました。
「うわー、えげつな~」って言ってるように見えませんか?見えねーよ。
失礼しました。
次のWBSS決勝は、フィリピンのノニト・ドネア戦。36歳と全盛期は過ぎているものの、井上と似たタイプのタフな相手。どちらが勝っても「えげつない」シーンが見えること間違いなし。今から楽しみです。
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