突然ですが、幸田露伴 (こうだ ろはん 1867-1947)という明治の文豪をご存知でしょうか?恥ずかしながら、幸田と聞くと「シャーミン」か、その昔ハンディカムを作っていた今は無き「ソニー幸田」が、真っ先に浮かぶDogwoodです。
それでも、「幸田露伴」という名前は、池上に越してきてから何度か耳にしていました。
近所に池上図書館もあるし、作品を読めば理解も深まり、親しみも湧くのでしょうが、畏れ多く?まだ1冊も読んだことがありません。
その幸田露伴のお墓が、池上本門寺にあるのを、偶然入手した「本門寺有名人お墓マップ」で知った次第でありました。
池上本門寺の東側に建つ「五重塔」の裏手、古い手押しポンプがある井戸の側で、偶然「露伴幸田成行」と刻まれた墓石を見つけ、遅まきながら手を合わせてご挨拶をさせて頂いたのであります。
改めて幸田露伴についてネットで調べてみると、残した作品の数々が出てきます。その中で、目を見張ったのが「五重塔」という露伴の名を確固たるものにした代表作。五重塔を建てることに恐ろしいほどの執着を見せる主人公、のっそり十兵衛が、周囲とぶつかり合いながらも塔を完成させていく物語(まだ読んでいませんが)なのだそう。後半部の嵐が吹き荒れる場面の模写が凄い表現力だと、書評でも多くの人が感銘を受けたというコメントを残していました。
えっ、ま、まさか、池上本門寺の五重塔が小説のモデル?だから、五重塔からほんの数メートルの場所に、お墓を建てたのか?ナルホドね!
と、いつもの早とちりをしてしまいました。違いました。
のっそり十兵衛ならぬ、うっかり八兵衛だわ。
本当は、谷中霊園の五重塔がモデルなのだそう。(その塔は昭和32年に心中による放火で焼失)
更に調べると、この小説は何度もドラマ化、映画化がされているのですが、2007年の映画版の主人公、十兵衛役を演じたのは何と、、
なんですと。いや〜、やっちまった感がハンパない配役な気が。OK牧場!
現役時代のガッツさんの試合は何度か見たことがあるし、キャラは好きなんですよ。ただ、個性的な脇役ならまだしも、文芸作品の映画で主役とは大胆過ぎる!
でも小説は、難しい文体で書かれているというから、読解力の弱いDogwood 、先ずは映画から見るという手もありかな。っていうかまだあるのかな、その映画。
と思ったらAmazonにありました!でも、その前に池上駅前のツタヤへOK牧場!いや、Go!ですかね。
夕日に照らされる五重塔は、本当に美しいです。江戸時代、徳川二代将軍忠秀の乳母の発願で1608年に建立された、関東最古の五重塔(重要文化財)。東京大空襲でも焼失しなかった強運の持ち主。解体・補修工事を施されてされてはいますが、池上のパワースポットの一つです。
本門寺五重塔裏の、手押しポンプは今も現役だった! - Dogwoodの池上日記