今年の夏は、飯田橋の職業訓練に通っていたため、ゆっくりと本を読む時間がなかったDogwoodです。期間限定の飯田橋編その3(ホントに最終回!) - Dogwoodの池上日記
それでも、池上図書館で借りてきた ノンフィクション作家、沢木耕太郎著「一瞬の夏」の上巻を、何とか返却期限内に読み終えることが出来ました。ん?じょ、上巻?
全部読んでないんかい!
はい。まだ下巻を借りてません(汗)。というのも、これは「借りて読む」のではなく、「買って読む本」だと、最初の数ページで思ったワケでありまして。何故かというと、なんとこの本に高校生時代のDogwood少年が、、そう、
ワタシのことが書かれていたから。
暑さで遂に頭がイカれたか?、、いや、それは元から、、そうじゃなくて。
1981年に出版され、第1回 新田次郎文学賞を受賞した「一瞬の夏」という本。ボクシング元東洋王者「カシアス内藤」という混血のボクサーが4年ぶりのカムバックを目指し、名トレーナーのエデイタウンゼントの指導を受けているところを、沢木氏が取材する場面から始まるのでありますが、その舞台が世田谷区下北沢駅から徒歩10分、小田急線沿いにあった「金子ボクシングジム」という、今も実在するボクシングジム。当時は、まだフィットネスやボクササイズなんていう言葉すら無かった時代。お世辞にもキレイとは言えない木造平屋の古いジムで、当時高校生のDogwood少年は、10人前後いたアマチュアの練習生と一緒に、夕方からプロ選手が来るまでの約2時間、ほぼ毎日通って練習に励んでいたのでありました。著書の冒頭に「夕方になると、ジムには練習生の高校生らが大きな声で「よろしくお願いします!」と挨拶し、(略)熱心に練習する高校生たちの隣で内藤選手は、、」の文章を見て、「おい、それ俺だよ!、オレオレ!」と声を上げてしまったのでありました(オレオレ詐欺かよ!)。中3の終わりから高1の間、金子ジムに通っていたDogwoodにとっても、まさに「一瞬の夏」でありました。
自分たちが練習している横で、色黒で大柄なアフロヘアの選手と、痩せた小柄な初老の外国人トレーナーが、2人でヒソヒソ話しながらミット打ちなどをやっていた40年以上も前のことを今でも鮮明に覚えています。昨日の晩ご飯すら思い出せないのに、何とも不思議でありますね。内藤さんやエディさんと会話をしたことは一度もありませんでしたが、とにかく近寄りがたいオーラを放っていたのは確か。
そう、まさにこんな光景を横目で見てたっけ。
あの場所に、当時30代の沢木耕太郎さんがいたというのも驚きなんですが、あの頃の金子ジムは、看板選手に東洋バンタム級王者の村田英次郎さんがいた。彼はジムと引き戸1枚で繋がった部屋で暮らしていて、記者や見学者、ファンの人も普通に出入りしていたので、誰が沢木さんだったか全く思い出せません。
いや~、とにかく懐かしすぎて本のストーリーが全く頭に入ってこなかったDogwoodでありました。ってか、、
本の感想ないんかい!
それは本を買って、改めて読んでからにしたいと思います。なので感想はまた今度。ゴメンナサイ、沢木さん、いや、沢木先生。必ず上下巻読みます。
NEWS ZEROで特集した動画がYoutubeにありました。
お立ちより頂き、ありがとうございます。以下のブログ村に登録しています。良ろしかったらポチっとお願いします。